電気契約で東京ガスの手際の悪さに巻き込まれた話
出てくる日にちなどは仮のものです。
もくじ
- 引越しを機に、新しく東京ガスと電気契約を交わす
- 東京電力から電力不正使用による督促状が届く
- 東京電力に連絡するも、契約は知らないと一蹴される
- 東京ガスに連絡すると、確認しますとのこと
- 東京ガスから再度東京電力に確認してもらうよう依頼される
- 東京電力に契約を確認
- 後日談
1. 引越しを機に、新しく東京ガスと電気契約を交わす
引越しました。新居への入居日を仮に4月20日とします。
入居日より一週間ほど前に、Webにて、新居の電気契約を以下の内容で東京ガスと交わしました。
【料金メニュー】:ずっとも電気1(従量電灯B相当) ← これの40A
東京ガス : 電気料金メニュー「ずっとも電気1」
特段、深い考えがあったわけでもなく、電力自由化も実施されたことだし、東京電力と縁を切ろうと思っただけでした。ガスと一緒に請求される方が、管理が楽ですしね。
契約完了後、契約内容を記載したメールも届いて一安心。
2. 東京電力から電力不正使用による督促状が届く
引越しの当日、やっと新居に荷物を運び入れたところで、ちょうど東京ガスの方が来てくれました。ガスの開栓は立会いが必須です。
ガスの点検が終わったあと、契約内容を確認した職員さんは、「電気も契約されてますよね。私の方からも会社に伝えておきます」と言ってくれました。
これでさらに契約は盤石となったはず。
ちなみに、新居の電気メーターはスマートメーターでした。
スマートメーター(英語: smart meter)とは、従来のアナログ式誘導型電力量計と異なり、電力をデジタルで計測し、メーター内に通信機能を持たせた次世代電力量計である。
あまり詳しくはありませんでしたが、電気の契約を東京ガスと行なっても、スマートメーターはあくまで東京電力の管轄である、という程度の知識はありました。
引越してしばらくして、、、
新居での生活が始まってしばらくしてから、東京電力から一通の封筒が届きました。
電気が不正使用されているとのことです。契約がないまま電気が使用された形跡があるため、今後も契約が行なわれなければ、1週間後に送電を停止する、と。
不正使用として記載されている期間は
4月6日 ~ 5月5日
もちろん、電気は東京ガスと契約しているため、不正使用ではありません。送電を停止されては困るため、翌日東京電力に電話することにしました。
この督促状を受け取った時に最も危惧したことは以下の2点です。
これらの点についてはどういう理由、経緯であれ、きっぱりとこちらの意志を伝えないと面倒なことになりそうです。
当然、料金を支払う相手は東京ガスのみだし、4月20日以降の分だけしか支払うつもりはありません。
3. 東京電力に連絡するも、契約は知らないと一蹴される
翌日の昼休みに電話した結果、東京電力の主張は以下のとおり。
① 東京ガスに契約が移ったことをこちらは把握していない
② 4月20日(入居日)に検針をしていないため、それ以降の実使用量はわからない
③ 契約が移っていない以上、料金は発生する
内容とは関係ありませんが、とにかく電話でイライラさせられたのは、待ち時間の長さでした。
「呼び出しています」というアナウンスのあと、誇張ではなく25分程待たされました。もちろん、最も問合せの多い時間帯に電話してしまったこちらの落ち度はありますが、受付時間が平日17時までなので、サラリーマンとしてはその時間しか選択肢がありません。
そして返ってきた回答が上記のもの。
①について、
知らんがな、ですね。東京ガスとの契約は正常に終了していることは、自動リプライメールからはっきりしています。そして、そのメールにははっきりと以下の記載があります。
現在ご利用の電力会社への解約手続きは当社にて行いますので、お客さまからのお手続きは不要です。
東京ガスと話し合ってもらいましょう。
②について、
この主張はウソです。スマートメーターは日々データを送信しているはずなので、特定の日付のメーター値がわからないということはありえないはずです。そもそも検針が必要ないのに、検針してないことを理由にしているし。
根拠となるサイトがありました。
キーワード解説:次世代の電力量計「スマートメーター」 - スマートジャパン
リアルタイムとは言っても一定時間ごとにデータを記録できれば十分で、国内では30分間隔が当面の標準になる。
電話口のオペレータが不案内であった可能性はありますが、住所を伝えた上で話をしているので、当該物件がスマートメーターであることをわかっていないというのもありえません。まったく、けしからん。
③について、
これも東京ガスと話し合ってね、という感じ。
東京電力の知らぬ存ぜぬの主張が確認できたので、次は東京ガスに電話しました。
4. 東京ガスに連絡すると、確認しますとのこと
東京ガスは比較的はやく電話が繋がりました。
これまでの経緯と東京電力の主張を説明すると、契約内容を確認して折り返します、とのことで一旦電話は終わりました。
この折り返し電話がかかってきたのが5時間後。契約内容の確認にここまで時間がかかるとは思えません。
そして電話の内容は、なんと「確認に時間がかかっているので明日改めてお電話します」ということでした。
これは確実に時間稼ぎの電話ですね。確認がとれていないわけがありません。
確認した結果、契約に基づいて処理できていないことが発覚したために急ピッチで状況の整理と各社への連携をしているというのが本当でしょう。
とはいえ、ただ待ちぼうけにさせないように一度電話をかけてきたところは良心的です。
「二重で支払うつもりは一切ありませんからね」と強く伝えたかいがありました。
5. 東京ガスから再度東京電力に確認してもらうよう依頼される
翌日の昼前、約束通り東京ガスから電話がありました。
しかし、「もう一度東京電力に確認してもらってください。契約切替えの手続きは完了しています」という言い方でした。
「もちろん入居日以降の使用量分の料金しかいただきません」と。
ウソはいけませんよ、ウソは。まるで最初から滞りなく手続きができているような言い方ですが、問合せを受けて必死に処理を進めたに違いない。東京電力に聞いてみよう。
6. 東京電力に契約を確認
東京電力は正直でした(相変わらずなかなか電話が繋がりませんでしたが)。
「昨日、東京ガスから契約切替えが上がってきているようです。この内容に沿って処理します」
はぁ。。。
やっと一件落着です。
東京電力からの督促状は無効となり、電気料金を支払う相手は東京ガスのみ。使用料金は入居日以降。
東京ガスとの契約時に、東京ガス内部でなんらかの不備があり、電気会社の切替えが行なわれていなかった模様です。
しかし、まず電話での問合せ時間が日中帯しかないという状況をどうにかしてくれませんかね。。。
※停電などの緊急時に備えて、東京電力には夜間の電話番号もあります。
でも、これには後日談があります。
7. 後日談
一件落着してから半月ほど経って、東京ガスから電気料金の案内が届きました。
そこに記載されていた請求期間の開始日は5月6日。
つまり、結局入居日当日の電気メーターを把握することはできず、請求を諦めた模様です。
おそらく東京ガスが肩代わりをしたんでしょう。
この事実からも、東京ガスが問合せを契機に慌てて東京電力に切替えの手続きをしたことがわかります。
遅れて申請したことで東京電力から入居日当日のメーター値を受領できなかったのでしょう。
それか、メーター値はわかっているけどお詫びの印として請求しなかったとか(それは考えにくいな)。
まとめ
実害はありませんでしたが、面倒な時間を使うことになりました。
スマートメーターとはおそらくこんな仕組みです。
それにしても、スマートメーターによって、これまで日々検針を行なっていた作業員さんたちはどこにいってしまうんでしょう。。。
あー、許せない!
- 作者: 電気新聞
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